図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      123  
     
   初めまして。  
     
   本コラムをお読みいただいている皆様、お初にお目にかかります。私、今年の4月に『ほくしか鹿鳴ホール(大館市民文化会館)』より異動してまいりました工藤と申します。以前は「桜町通信(さくらまちだより)」でお世話になっておりましたが、今回からはこちらのコラムに登場させていただきますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

 ということで私、二十数年に渡り文化会館で仕事をしておりましたので、図書館は全くの素人です。そのため、未知の世界に放り込まれた迷子の子犬(おっさん犬ですが…笑)の様に戸惑う部分も多々ありますが、分からない、出来ないなんて言ってる余裕はありません。他のベテランスタッフの皆さんに迷惑をかけないよう、少しずつではありますが早く一人前の図書館員となるべく日々勉強あるのみです。そのためにも、まずは年齢とともに凝り固まった頭を柔らかくしなければなりませんね。


✿ 図書館のプロフェッショナルたち

 先程もお話ししましたが、私はまだ図書館の専門用語やシステムについて分からないことがたくさんあります。そんな、素人の私から見た他の図書館スタッフたちは、さすがプロフェッショナルという感じですね。それぞれが担当部署でテキパキと業務をこなしながらも、更に利用者の皆様により良い読書環境を提供するべく、随所に細やかな気配りを感じるのです。

 お恥ずかしい話、私は年齢とともに本を読むことが少なくなり、必然的に図書館へ足を運ぶ機会も減っておりました。しかしながら、今回図書館勤務となり初めて知ったスタッフたちの頑張りを知るにつれ、子どもの頃に図書館が好きだったのは、こういったプロフェッショナルたちの図書館や本に対する愛情や努力があったからこそなんだろうなぁ~、なんて改めて思ったのです。私も、早くそんなプロフェッショナルになれるよう努力せねば…と思うと同時に、木漏れ日差し込む緑に囲まれた渡り廊下を渡るのが好きだった木造の栗盛図書館を思い出し、とても懐かしく感じる今日この頃なのでした。

 図書館は、ただ館内で貸出業務をするだけでなく、市内の各学校へ司書を派遣し学校図書館整備のお手伝いをしたり、図書館を楽しんでもらうためのイベントを色々開催したりと、皆さんの読書環境を良くするべく鋭意努力しておりますので、どうぞこれからもご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。


✿ 写真展『大館の桜』開催中!

 栗盛記念図書館では、毎月開催している『図書館の中のちいさな美術館』の5月編として、今月2日(木)より2階ロビーで大館市在住の写真家・富樫弘さんと九嶋祐さんのお2人による写真展『大館の桜』を開催しております。

 両氏が大館市内各所で撮影した美しい桜や、今ではもう見ることのできない懐かしい風景とともに咲き誇る桜の写真10作品が展示されております。開催期間は5月31日(金)までで、開館時間中はいつでも自由にご覧いただけます。ぜひ、図書館ご利用の際は2階に足をお運びいただき、この素晴らしい写真をご堪能いただければと思います。皆様のご来館をお待ちしております。(工)