図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      129  
     
   図書館というところ  
     
   「図書館というところ」というタイトルですが大意はなく、図書館からの告知をさせていただこうかと思います。 図書館での一番の仕事は「資料」と呼ばれる書籍を市民の皆さんに読んでいただく、ということがありますが、夏休みの今の時期は追い込みの時期でしょうか、小学生の自由研究のために図書館を訪れてくれる方もいらっしゃいます。「調べる」ということも図書館の大きな役割になっています。力強いお助けウーマン(図書館員)がカウンターにいますので、「こういうことについて知りたい」と気軽にお声掛けください。きっかけを見つけてくれますよ。 調べるのに便利なパソコンがありますが、子どもたちには情報が正しいのかを確認するために出展を明らかにするために「あきらめない」「正式名称で調べる」ことに気をつけてほしいと思います。


✿図書館の中の宝物

 図書館は「知的宝庫」といわれますが、栗盛記念図書館所蔵の財産はなんといっても『真崎文庫』。真崎勇助が多年にわたり収集した古文書類、考古学資料も併せ、県有形文化財「菅江真澄著作」を含む文献2千点強が栗盛教育団に引き継がれ、その後「真崎文庫」として大館市に引き継がれてきました。これは学術的価値の大きいものだと思います。 現在、菅江真澄著作のうち5件が北海道博物館へ、「アイヌ語地名と北海道」という特別展(9月23日まで開催)のため貸し出しされています。オリジナルを見る機会は貴重ですので、札幌まで行く機会のある方はぜひご覧ください。 学術的な価値は別にして、最近「狩野良知書簡」を整備しました。狩野良知は大館出身で、狩野父子顕彰碑が図書館前にあることから、図書館としては大切に保管していきたいと考え、真崎文庫と同様の保管をすることにし、整備したところです。その中の代表的なものが松下村塾内に、レプリカですが展示してあります。


✿総合病院との連携・協同

 医学に関する本の分類は490に分類されています。ただ予算が限られているため、古くなっていても使えるものはおいてある状況です。もう少し利用しやすいように分類にこだわらず「闘病記」などの読み物も集めて配架しようと検討中です。 また、総合病院の緩和ケア部門との連携・協同を進め、国立がん研究センターからの「がん情報ギフトプロジェクト」の活用を申し込んでいます。書棚の近くには病院、がんセンターから提供されたパンフレットがおいてあります、ご自由にお持ちください。 2人に1人はがんになる時代、でも告知のときに頭が真っ白!よく覚えていない。そんな不安なときに解消の入門情報を図書館で捜すこともあろうかと思います。図書館員は医療の専門家ではありませんが、お話をよく聴き、その結果どういう資料があり、どこに行きどうすればいいのかのアドバイスができます、まだ不十分かもしれませんがそれを目指しています。 今後は選書についても専門家のアドバイスをいただきながら充実できたら、と考えております。


✿さて、今日の図書館で

 もう申し込みをされましたか?今日は「夜の怖~いおはなしとしょかん」が松下村塾で行われます。写真のようなセッティングで松下村塾を会場に行われます。申し込んだ方、お楽しみに!申し込んでいない方、電話で空きがないか確認してはいかがですか?(保)