図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      135  
     
   冬が近づいてきました  
     
   冬が近くなって寒さが厳しくなり、肩に力が入っているのか、肩こりがひどくなったと愚痴を言いたくなりますが、世の中には冬の到来を心待ちにしている人も少なくありません。去年の今頃、八幡平スキー場は雪が積もっていたようです。子どもたちが大きくなってスキーというものをしなくなって何年にもなります。かつてスキーやスキー靴も使えるものは学校に引き取っていただいた記憶があります。 四季の変化がはっきりしている日本ですが、季節の好き嫌いは人それぞれ、皆さんはいかがでしょう。ちなみに私は冬の生まれですが、春が好きです。


✿ 徒然草を読む会

文学講座「徒然草を読む会」が10月24日で終わりました。足掛け2年。皆勤賞が4人、精勤賞が8人とのこと。何よりも毎回講義をしていただいた菅原先生には感謝しかありません。源氏物語に比べて短いとはいうものの2年間、本当にありがとうございました。そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。 今度は、「奥(於く)の細道」とか。 「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」で始まります。もしかしたら菅原先生の講義の中に逸話として出るかもしれませんが、芭蕉があの年齢であの距離を移動できたのは忍者だったのではないか、ということも興味がありませんか?ぜひご参加ください。 余談ですが、「過客」を「かかく」と入力して変換の一番目に出るのが「価格」、正しいのは5番目くらいでした、ほんとに余談です。


✿読書感想文コンクール

今年も読書感想文コンクールが終わりました、応募いただいた皆さんありがとうございました。そして入賞された皆さん、おめでとうございます。読んだ本への想いを文章化することはとても大変な作業だと思います。ただただ脱帽です。 本って不思議ですよね、と唐突ですが。読んだ本によって励まされたり、自分の生き方を示唆されたり。若い人たちにはそんな本と出会ってほしいものです。 ある審査員の方から「感想文を読んで、読んでみようかな、と思った本があって、実際に読んでみた本がある」とのお話をいただきました。やはりその方も、高校生が自分の生き方の参考になる本と出合ったことを喜んでくださっていました。審査をされるのにも大変な労力が必要です、審査員の皆さんも、ありがとうございました。


✿ものを書くということ

文章を書いてそれを生業としている人ってすごいと思います。語彙が貧困なので、「すごい」しか出てこないのですが、書いている人の年齢に関係なく、子どもは子どもの発想、お年寄りはお年寄りの発想、この職業の人の発想は、等々。まあそうでなければ作家という職業を生業とはできないのかもしれませんが。物語の構成を考え、登場人物を決めると、もうそこから登場人物が勝手に動き出す、という話を聞いたこともあったような気もしますが、勝手に動いてくれる人物を設定させるのも作家の技なのかもしれません。


✿さて明日は

ということで、明日は『朗読を楽しもう』と題して、ドリアン助川さんの講演と研修会があります。おかげさまで午前の講演は定員に達していますが、午後は定員を増やしましたので、まだ少しの余裕があります。 ドリアン助川さんといえば、樹木希林さん最後の主演映画「あん」の原作者で知られていますが、実は「朗読ダイエット」という本も出されています。長身でダンディなドリさんの実体験と継続されていることが書かれています。サイン会もあります、ぜひお出かけください。(保)