図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      139  
     
  本年もよろしくお願いいたします  
     
   令和になって初めてのお正月、雪の少ない3が日でしたが、皆さまいかがお過ごしでしたか。
 雪が少なく、おかげさまで昨年のような雪かきをしなくてすんでいる栗盛記念図書館です。これからどぉーんと降るのでしょうか。ため息が出てきます。。。


✿ お正月、今と昔

 図書館は比内図書館を除き新年4日から開館し、栗盛記念図書館では5日(日)「お正月を遊ぼう!」がありました。今年は2回目。昨年はお手玉を作ってはみたものの、昔のように3個をうまく回せなかった記憶がよみがえりました。今年はというと、やはりお手玉のできる方がいらっしゃらず、お手玉が淋しい想いをしていました。ふるさとカルタでは、「自分が読む」と読み手をかって出てくれた子もいたり、福笑いも、なかなか上がらないすごろくもそれぞれ楽しみました。


✿子どもの読解力

 5日付の本紙「暮らし」のコーナーに「日本の子ども『読解力』に黄信号」との記事がありました。引用させていただくと、「国際学力調査で日本の子どもの“読解力”が低下していることがわかり、教育関係者や親たちにショックが広がっている。文章を読み取る能力である読解力は、すべての教科に不可欠な基礎学力。幼児期から、読書に親しむ習慣をつけることがカギになりそうだ」とあります。この結果が大館の子どもたちにも当てはまるのかは別にして、図書館としてはここが出番!と思うとともに、子どもを本好きにさせるエピソードを思い出しました。
 元鳥取県知事の片山善博氏は子育て中に、休日になると子どもとともに図書館通いをしていたそうです。ところが、仕事が忙しくなり図書館通いができなくなり、今振り返ってみると、一緒に図書館通いをした子は本好きに育ち、図書館通いのできなかった子はあまり本が好きにはならなかったそうです。
 読み聞かせ終了後、感想を五七五で書かせているという話を聞いたこともあります。これでは子どもたちは楽しんでお話を聴くことはできないと感じました。なぜ確認が必要なのでしょう。
  小さい頃は子どもの感受性を信じ、簡単な感想を親子で話す程度でいいのだと思います。 読んで楽しい絵本、やさしくなる絵本、悲しい絵本、怖い絵本、いろんな絵本が図書館にはあります。いろんな絵本を子どもと読んでいくことから始めてみませんか?
 子どもがもう大きくなってしまってる、と嘆かず、「まだ間に合います!」。送り迎えではなく、一緒に図書館通いをしてみてはいかがでしょうか。その年代にあった本が必ず見つかるはずです。


✿図書館スタンプラリー  

 1月14日から『図書館スタンプラリー』が始まります。市内4図書館(栗盛記念・花矢・比内・田代)それぞれでしかもっていない本を各20冊リストアップしました。その本を借りると1冊につき1個スタンプがもらえます。
 3月15日までの2ヶ月間の間に、1館につき3冊以上、4館合計で12冊以上借りられた方に、図書館オリジナルのすてきなプレゼントを差し上げます。プレゼントは3月15日以降になります。
 他の図書館に行ってみたいけどなかなか足を運べないあなた、この機会に新しい図書館の扉を開けてみませんか。

✿図書館でゲーム

 「え~っ!」と思われるかもしれませんが、決してゲーム機を使ったゲームではなく、図書館で「ボードゲームでコミュニケーション」として流行り始めているとのことです。
 そこでは、ゲームをしに来た人に、図書館資料活用を促すこともしているそうです。ゲームの世界観を理解する手助けとして色々な本を薦めているといいます。ん~ん、簡単ではない。でも我が図書館にも少ないながらゲーム本はあります。さてどこに?
 でもなぜ、図書館でゲームなのでしょう。遊びの中でコミュニケーションがとれるという利点を強調していました。そうか一人でやるのではないからなあ、と納得しました。
 簡単にできるのを考えていた時に、資料(本)の出だしを読み札にし、タイトルを取り札にする、というのもありました。一種のカルタですね、いつか職員と手作りをしてやってみようかと思います。乞うご期待!(ただし、いつになるかは未定です)
 図書館にはいろんなものがあります。いろんなこともやってます。「ん?なにこれ」と思ったら職員に聞いてみてください。そしてぜひ図書館に足をお運びください。職員全員、笑顔で心からお待ちしております。 最後になりましたが、本年も大館市立図書館を、どうぞよろしくお願いいたします。(保)