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図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常― |
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走る図書館“おおとり号” |
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✿ おおとり号の思い出
小学生の頃、クラスメートがおおとり号の話をしていました。私はおおとり号を知らなかったので、なんのことだろうと思っていました。それから幾星霜、そのおおとり号と一緒に働くとは、どこにご縁があるのか分からないものです。
初代おおとり号は昭和56年10月から運行が始まりました。当初のステーションは30か所でした。私も何度か巡回に行きました。最初は、行ったことのない地区はちょっとした小旅行でした。また、アナウンスで町内名を言い間違えたこともあったな~、といろいろ思い出されます。
二代目は平成8年からの運行です。当時は私が図書館から離れていたため、一度しか乗ったことがありません。そのため一番思い出が薄い車となってしまい、とても残念です。
現在の三代目は平成22年から市内を走っています。秋田犬がデザインされたかわいらしい車です。今年度は8コース42ステーションを回っています。おおとり号の出番は午後からです。ステーションが近くなると音楽を流して、「〇時まで〇〇にいます」とお知らせします。公民館や小学校、商業施設などにも停車してみなさんをお待ちしております。
✿運転手デビュー
昨年“運転手デビュー”しました。これまではおおとり号に貸出業務のため乗っていましたが、昨年は運転までしてしまったのです。運転してみると改めておおとり号の大きさ、重さを実感します。
車の大きさは中で本を探したり、書棚に本を返したりと大体把握していたつもりでした。それが運転席に座って、ハンドルを握って、走ってみると感覚がつかめないのです。前に走ることはなんとか慣れましたが、バックが問題でした。所定の場所になかなか停めることができず、利用者の方をしばらくお待たせしてしまったことも・・・。幅も感覚がなかなか分からず、左側に寄りすぎて、何度同乗者をヒヤリとさせてしまったことでしょう。大きい車を颯爽と運転している方を尊敬します。
重さは約2500冊の本を積んでいるので、重いのは当たり前なのですが、それ以上におおとり号が来るのを楽しみに待っている利用者の『思い』も加わって、さらに責任重大であることをひしひしと感じました。本当に貴重な体験です。
✿おおとり号も同じです
図書館スタンプラリーも折り返し地点になりました。3月14日までにスタンプラリー用紙に載っている本を借りるとスタンプがもらえます。市内4図書館(栗盛記念・花矢・比内・田代)の本をそれぞれ3冊以上、合計12冊以上借りると、3月17日以降からささやかですが、プレゼントがあります。
もちろんおおとり号でもできます。おおとり号は図書館と同じです。借りられる本は10冊、期間は2週間です。ちょうど次に回ってくるのが2週間後なので、分かりやすいです。積んでない本は予約していただけると準備ができ次第お届けします。図書館から借りた本を返すこともできます。
本がたくさんあって何を読んだらいいのか分からない、とのお声を聴くことがあります。その時は、おおとり号がちょうどいいのではないでしょうか。読み物なら推理物から時代小説、エッセーなどそろっています。趣味の本でしたら園芸や料理、健康に気を使っている人にもおすすめの本があります。
本を借りなくても、その場で読むだけでも構いません。ただ、おおとり号は停車できる時間が決まっているので、読んでいる途中で時間がきてしまうかもしれません。それでも大丈夫です。続きが読みたくなったら借りていけばいいのですから。
おおとり号を見かけましたら、どうぞお気軽にお立ち寄りください。たくさんの本と優しい図書館員がお待ちしております。(栗盛:くま)
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