図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      142  
     
  新年度に向けて「お片づけ」  
     
   もうすぐ令和元年度も終わりますね。次年度に向け、「片づけ」「整理・収納」「断捨離」を考えている方も多いのではないでしょうか。
 ついついモノを溜めこんでしまう私は、新年を迎える前「片づけ」にチャレンジしましたが、予定の半分も進まず、余計にストレスまで溜めこんでしまいました。たぶん、気持ちと計画と曖昧な方法が根底にあったのではないかと反省しているところです。
 そこで、事前に「片づけ」の方法やその心構えなどを、様々な方面から情報を得てもらえるよう市内図書館に備えている本をいくつか挙げてみました。これらの本は、背に590または597の番号が表示されているので探してみてください。


✿「片づけ系本」

 資料の中には、内容が収納や整理と重複しているものもありますが、これらの本は、「片づける気持ちはあるけれど、まだ片づけを終えていない人」のために完璧に終わらせる方法や、脳をフル稼働させて習慣化できる脳トレとして書かれています。  
 例えば『人生がときめく片づけの魔法2』、『幸せをつかむ片付けのルール』、『暮らしを、整える』、『ライフオーガナイズ』、『実家のかたづけはじめました。』、『ボケない片づけ』、『達人たちがあなたの悩みを解決!スッキリ暮らす片づけ術』など。


✿「収納・整理系本」

 出しっぱなしを無くし、スッキリ見せるために、整理収納アドバイザーによる、限られたスペースの活用方法や便利な収納ワザが掲載されています。
 例えば『暮らし上手の収納力』、『整理&収納のコツ124』、『50歳からのリセット整理術』、『好評のすっきり片づく収納ワザを集めました。』、『見た目キレイな収納術』、『Homestyle』、『ほどほど収納が心地いい』など。


✿「断捨離系本」

 捨てられないし捨てたくない、思い出のものやお気に入りのものなど、見極めるコツが知りたいそんな方にピッタリです。
 例えば『1週間で8割捨てる技術』、『見てわかる、断捨離』、『モノが減ると心は潤う簡単「断捨離」生活』、『断捨離 新・片付け術』、『家事の断捨離』、『それでも私が捨てられなかったもの』、『いろんなことがラクになる!断捨離セラピー』など。
 余談ですが、「断捨離」という言葉は、作家やましたひでこさんが2009年に出版した『断捨離 新・片づけ術』のヒットにより、広く一般に知られるようになりました。これはヨガの思想で、断行(だんぎょう)、捨(しゃ)行(ぎょう)、離(り)行(ぎょう)の頭文字をとり、執着を手放すための三つの「行」を、片づけという手法に落とし込んだものだそうです。つまり自分のモノに対する執着を見つめ直し、手放していくことを意図としていて、上記の他に同作家の著作は市内図書館に10冊ほど所蔵しています。


✿おまけ

 読み物として、心の中をスッキリさせてくれる断捨離本を紹介します。
 『「いい人」をやめると楽になる』佐藤愛子著、『「めんどくさい」をやめました。』やましたひでこ著、『「捨てなきゃ」と言いながら買っている』岸本葉子著、『あなただけじゃないんです』瀬戸内寂聴著です。内容はまちまちですが、頷くことが満載の4冊を選んでみました。


✿いかがでしたか?  

 今回は片づけ全般のおすすめ本をご紹介しましたが、まずは皆さんの現在の状況と、こうなりたい理想の暮らしを思い浮かべ、無理なく快適な生活を手に入れてください!テキスト本のお問い合わせは、市内図書館カウンターへどうぞ。(花矢・小)


✿来月のくまさんカフェ  

 栗盛記念図書館だけですが、くまさんカフェが3月11日、14日、25日の3日間来てくれます。甘いひと時をどうぞお楽しみください。


✿臨時休館します  

 3月29日は市内すべての図書館が臨時休館日となります。
 図書館システムの更新作業があり、翌日の休館日30日と連続して2日間、4館すべてを休館させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、貸し出しなどの円滑な蔵書管理のためのシステム更新ですので、ご理解とご協力をお願いいたします。(保)