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図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常― |
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ご存じですか?相互貸借 |
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だんだん暗くなるのが早くなってきたように感じられますがいかがおすごしでしょうか。わたしは秋の夜に怪談本を読むのが好きです。聞こえてくる虫の声や、少し物寂しいような雰囲気がまた本と合うんです。一度お試しください。もっともっと語りたいところですが、今回はそのお話ではなく図書館サービスの一つ、相互貸借についてお話しをさせていただきます。
✿相互貸借って?
図書館同士が所蔵している資料(蔵書)を貸し借りすることを図書館では「相互貸借」と呼んでいます。何ができるのかというとお探しの本が図書館になかった時、ご利用の図書館を通してその本を所蔵する他の図書館から取り寄せ、借りることができます。
では、実際にどういう手順で行われているのかというと、まず利用者の方からこの本を読みたいけれども図書館にはないですか?というお話があれば、出版から半年以内の本の場合は購入するかどうかを検討します。購入しない場合とそれ以外の本については、所蔵している図書館を探します。
申し込みをする図書館は、県立図書館→県内の公共図書館→北日本の県立・道立図書館→北日本の公共図書館→それ以外の全国の図書館の順で探します。そして所蔵のあった図書館に依頼を出します。ただ、費用負担を減らすためになるべく何冊かまとまってから依頼を出すようにしていることもあり、資料の提供までにお時間をいただくことがあります。また、それぞれの図書館の規定により、視聴覚資料や雑誌等の出版された年月が新しいものなどは取り寄せできない場合もありますのでご了承ください。
✿利用者の費用負担は?
利用者の方にとって費用が気になるところですが、県内並びに北日本圏内の公共図書館からの送料は図書館側が負担しますので、利用者の方に費用を負担していただくことはありません。ただし、それ以外の図書館からの送料に関しては片道分の費用負担をお願いしています。ご理解をお願いいたします。
✿お願いがあります
相互貸借で他館の本を貸し出す際に、図書館からお願いしていることがあります。
一つ目は貸出期間についてです。返却日をお守りくださいということと、貸出期間の延長はできませんということです。ですが、どうしても期間を延長したいという場合は一度ご相談ください。同じ資料を何度もやり取りすると相手の図書館の負担も増えますのでご相談いただけるとありがたいです。
二つ目は返却についてです。本の返却は図書館カウンターへ直接ご返却ください。返却BOXへ返却されると、実際にあったことなのですが、破損の可能性があります。それを避けるためにもカウンターへご返却ください。
相互貸借は図書館同士の信頼の上に成り立っていますので、ご理解とご協力をお願いします。
ということで、探している本が図書館に無くてもあきらめずに、「この本ないかしら」と気軽にカウンターへご相談いただけたらと思います。(栗:藤) |
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