図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      166  
     
  もうすぐ春  
     
   もうすぐ春、もうすぐ春といつもこの時期になると心の中で呪文のようにつぶやいています。秋田市や県南の方でも記録的な大雪で災害派遣要請も出されるなど大変な状況でしたが、幸い大館はそれ程までには至らず本当に助かりました。年々加齢とともに身体に不調をきたし、寒いと冬眠したくなります(単なる“ひやみこぎ”だと言われていますが…)。そんな中での日々の業務、利用者の方々との情報交換はとても貴重で有難く感じます。図書館の役割は本の貸し出しや調べものだけではなく、地域のコミュニティの場としても重要視されていることから、まずは気軽におしゃべりの場として利用して頂ければと思っています。 

✿ おうちで“行った気になる”本
 昨年からのコロナ禍で相変わらずの自粛を余儀なくされています。GO TO トラベル やGo To Eatなどのキャンペーンもありましたが、なかなか利用できずにいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。(私もその内の一人ですが…。)そこで旅行に行けなくても自宅で“行った気になる本”をご紹介したいと思います。
☆関東・東北じゃらん
毎月発行の旅行雑誌です。温泉、グルメ、観光レジャー、道の駅、イベント、宿泊施設など、旅行や日帰りレジャーに役立つ情報が満載です。毎月発行なので予約して頂ければ常に最新の情報を得ることができます。
 同じく旅行誌で『るるぶ』や『まっぷる』もあります。こちらは年1回発行で海外は国別、国内は県別や観光地ごとにまとめられています。
☆絶景!さくら鉄道(グラフィック社)
 北海道から沖縄まで、さくら×鉄道が織りなす絶景スポットを1冊にまとめています。 47都道府県すべてフォローしていて気になった写真の場所にも行けるよう、巻末には全ての撮影地ガイドがついているので、 撮りに行きたい人も、列車に乗って楽しみに行きたい人にも完全対応しています。
 もうすぐ桜の季節です。一足早くお花見を・・・。
☆ヤミーさんのおうちで世界一周レシピ(主婦の友社)
 世界各地の本場の家庭料理を、おうちでも手軽に楽しめるようにしたレシピ集でレシピはたったの3ステップ、材料はスーパーや輸入食材店で買えて、いつも使ってる調理道具で作れます。また、レシピだけでなく、その国に根づいている食の習慣も紹介されているので、文化も楽しみながら料理が作れるのもこの本のポイントです。料理が苦手な方でも世界の料理をおうちで楽しんでみませんか。
✿スタンプラリー
 ただいま、栗盛記念図書館、花矢図書館、比内図書館、田代図書館でスタンプラリーを開催しています。3月14日まで各館のおすすめ図書のリストから3冊以上(計12冊以上)借りると記念品をプレゼントするという企画です。直接他館に行かなくても予約して頂ければ借りることができます。花矢図書館のおすすめ図書を少しご紹介したいと思います。
☆『全人類、背中を丸めるだけでいい』鈴木孝佳著
肩こり、頭痛、膝が痛いなど体の不調を改善する方法は「背中を丸めるだけ」。難しいポーズや、きついトレーニングは一切ないので、とりあえず試してみようかなと思える本です。
☆『舌(ベロ)トレ 免疫力を上げ自律神経を整える』今井一彰著
 「舌」の老化が「体」の老化に繋がりほうれい線や二重あご、まぶたのたるみなど美にも大きく関わってきます。たるみを撃退するベロトレや、ベロ回し、さまざまな不調とベロの関係などが丁寧に解説されています。

✿本屋大賞ノミネート作決定
全国の書店員が「いちばん!売りたい本」を選ぶ2021年本屋大賞の候補作10点が決まりました。受賞作品は映像化されることが多く現在では、直木賞や芥川賞を受賞した作品よりも、売上部数が伸びる賞として大きな注目を集めています。ノミネート作品は『犬がいた季節』伊吹有喜著、『お探し物は図書室まで』青山美智子著、『推し、燃ゆ』宇佐見りん著(芥川賞受賞作)、『オルタネート』加藤シゲアキ著、『逆ソクラテス』伊坂幸太郎著、『この本を盗む者は』深緑野分著、『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ著、『自転しながら公転する』山本文緒著、『八月の銀の雪』伊与原新著、『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう著などです。発表は4月14日です。どの作品が受賞するか予想してみませんか。 (花矢・久)