図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      169  
     
  いろんな想いの芽吹く春  
     
   連続した時間なのに、4月というと新しい年度になり、新生活をスタートさせる人も多いことと思います。全国的に見れば、昨年に続きコロナ禍で入学式、入社式が行われないところもあるのではないでしょうか、それとも分散で行われるのでしょうか。 昨年度は、東日本大震災の年に続いて入学式の行われなかった大学が多かったように思います。入社式も行われないままテレワークになった人もいたようです。今大学では、新2年生に向けて感染予防をしたうえでの入学式を実施する大学が多いというニュースがラジオから流れていました。ようやく大学生になった実感がわいていくのでしょうね。対面での授業が行われ、友達をたくさん作り、勉学にいそしみ大学生生活を楽しんでほしいと思います。新社会人となる人たちには、先輩から多くのことを学び、充実した社会人生活を送ってほしいものです。
  図書館でも職員の異動がありました。前回のコラムでもあったように比内図書館の仲澤と花矢図書館の小笠原が新天地での生活をスタートさせます。後任に比内図書館には伊藤、花矢図書館に麻戸の二人が赴きます。前任者同様、よろしくお願いいたします。

✿今年の図書館は
  図書館で仕事をさせていただくようになって4年が経過しました。4年前の4月にはどうなることやらと心配しながら忙しく過ごしていましたが、図書館後援会や読み聞かせボランティアの皆さん、書店さんや各関係機関、そして何より職員に助けられて4年を過ごすことができました。おかげさまで「図書館、頑張っているね」のお褒めの言葉もいただけるようになりました。反対に「もう少し笑顔が欲しいね」のお叱りというよりも励ましの言葉もいただいております。それぞれの場所でそれぞれができることを頑張っているのですが、それをもっと皆さんに実感していけるように努力いたしますので、温かく見守っていただけたらと思います。
  今年度市立図書館は、①地域の中で活かされる図書館として、地域の機関とさらに連携し、市民の読書関連活動への支援を強化します。②「飛び出す図書館司書」による学校図書館への支援・連携をさらにすすめ、児童・生徒の読書率の向上、不読率の低下に寄与します。③市民一人ひとりを利用者と捉え、足を運びやすい図書館、活用しやすい図書館を目指し、人と人が繋がる場を提供し、市民一人ひとりの「ものがたり」を大切にします。④多様な利用者ニーズに対応する図書館作りを目指します。の4つを基本概念として図書館運営を進めてまいりたいと考えています。今年度も引き続きよろしくお願いいたします。

✿新しい命への贈りもの
  図書館の利用者カードは生まれたばかりのお子さんから作ることができます。小さいお子さんをお持ちの保護者の方はご自分のカードで絵本を借りずとも、お子さんのカードで子ども用の本を、ご自分のカードで自分用の本を借りることができますので、ぜひ新しいカードをお申込みください。

✿おひざにだっこのおはなし会
  就園前のお子さんを対象に「おひざにだっこのおはなし会」を「おはなしの森さん」の協力で毎月第3金曜日に実施しています。今月は16日ですが、今月から少し時間が変更になります。
  就園前といっても0歳の本当におひざにだっこの子から、歩きはじめの1歳、なんにでも興味津々の2~3歳と、子どもの成長にとっての3年間はとても大きな差があります。そこで、10時からは、0歳から2歳前半くらいまで、今までの10時30分からは2~3歳以上のお子さんを対象にと、時間を分けていきたいと考えております。もちろん、はやく来ても引き続きいても大丈夫ですし、0歳と3歳の二人なので、とずっといらっしゃっても大丈夫です。時間分けをしてみたいと考えておりますので、より小さなお子さんはいつもよりちょっぴり早めにお出かけください。
  3月は東京の桜の便りを恨めしくテレビで見ていましたが、大館でもまもなく桜の花の蕾が膨らみ、咲き始めると思います。花見の宴会はできませんが、桜を愛でることはできます、肌で実感できる春はもうすぐです、もうちょっと待ちましょうか。(保)