図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      171  
     
  静寂の大型連休を終えて  
     
   ゴールデンウイークが終わり、皆様の生活もそろそろ落ち着かれた頃でしょうか?図書館は幸い昨年のような臨時休館とはなりませんでしたが、自主的に来館を控えられた方が多かったとみて、連休中はとても静かな栗盛記念図書館でした。

✿借り放題
前回のコラムでもお知らせしておりましたが、現在、市立図書館で、「貸出期間3週間・冊数無制限」を実施中です。通常では2週間で10冊までしか借りられませんが、今なら借り放題!5月23日貸出分までが対象となっていますので、まだ十分間に合います。シリーズものを一気に読んだり、棚の端から端まで借りるなんていう贅沢もできちゃいます。本好きには夢のような話ですね。例外として、市外の図書館から取り寄せの本、次にお待ちの方がいらっしゃる本につきましては、2週間以内での返却にご協力くださいますようお願い申し上げます。  

✿中高生の皆さんへ
 3~4月は大館市に転入された方の新規利用登録が多いのですが、先日は、市内の高校に入学された学生さんがカードを作られて、その後も何度か本の貸出などで対応をさせていただきました。大館市立図書館では0歳からカードを作ることができますが、乳幼児期から小学校までは本を借りていても、中高生となると勉強以外の目的での来館はごく少数になり、カウンターまでいらっしゃるのは、課題に必要な本に関する質問がある時などに限られます。きっと勉強や部活で忙しいのでしょうね…、でもせっかくの図書館通いです。勉強の合間の息抜きに、ふらっと書架をのぞいてみませんか?
ちなみに、大館市外にお住まいでも市内の学校へ通勤・通学の場合はその資格で利用者カードが作れますが、卒業後は学生資格での利用ができなくなってしまいますのでお気をつけください。大館市内で就職された場合は引き続き利用できます。
一昨年から、ポプラ社のご厚意で、毎年「あるかしら文庫」フェアを実施させていただいている市立図書館ですが、栗盛記念図書館では5月18日から1か月間、恒例の展示にプラスして、「中高生におすすめの本ってあるかしら?」を実施いたします。職員のおすすめ本を紹介しますので、ぜひお手に取っていただければと思います。この展示は順次、花矢・比内・田代図書館でも実施の予定です。

✿「乙女の本棚」入りました
 きっともうご覧になった方もいらっしゃると思いますが、新刊「乙女の本棚」シリーズのご紹介をさせてください。立東舎から出版されているシリーズで、太宰治の『女生徒』や梶井基次郎の『檸檬』、夏目漱石の『夢十夜』などの文豪の名作と、人気イラストレーターのコラボレーション作品となっています。全イラスト描き下ろしで、小説としても画集としても楽しめる内容です。“乙女の”のタイトルどおり、キラキラしていて可愛いイラストが目を惹きます。栗盛・比内・田代図書館に所蔵しており、ご予約いただければ花矢図書館や移動図書館おおとり号のステーションにも配送可能です。栗盛では児童書として新刊の棚に配置しておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

✿親子で読書
昨年6月に利用者サービス担当になって、ほぼ1年が過ぎようとしています。1階のフロアに常にいるようになって、顔なじみのお客様も増えてきました。そんな日々のなかで気づくことが様々ありましたが、土日に特に見る光景で、お子さんを連れていらっしゃる若いお父さんが多いのが印象的です(お母さんもおじいさんおばあさんも、もちろん沢山いらっしゃいますが)。多目的室のくつろぎスペースで、お子さんに絵本を読んであげているお父さんをお見かけすることが度々あります。ゆったりした親子の時間を過ごされている様子に、いいことだなぁとあたたかい気持ちにさせていただいています。
大人しい印象のスタッフが多い市立図書館ですが…、みんな本が好きで、いつも利用してくださる皆さまのことをありがたく思っております。館内でお探しの本が見つからない時、お困りのことがあった時、お気軽にスタッフにお声がけください。私たちも、できるだけフロアに出て、話しやすい雰囲気づくりができるよう心がけたいと思っております。またどうぞよろしくお願い申し上げます。(栗盛・西) )