図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      175  
     
  「文」の月  
     
   7月は文月ともいわれます。これは七夕に書物(文)を披(ひら)いて風をあてる風習があったということから「文披月(ふみひろげつき)」から「文月」になったという説があります。『文』を「ぶん」と読むと書籍を思い浮かべますが、「ふみ」と読むと手紙が連想されます。同じ漢字でも読み方が違うと受ける印象が違ってくるのが、漢字のおもしろいところです。
  今年の7月の祝日は注意してください、と先日のニュースで話していました。紙のカレンダーや手帳は、22日(木)・23日(金)は平日となっていますが、実際は、22日は海の日、23日はスポーツの日で祝日、19日(月)は海の日で祝日となっていますが平日、と変わっているからです。オリンピック開催の関係で祝日が変更になったそうです。栗盛記念図書館は月曜日のみの休館ですので祝日も開館していますが、花矢、比内、田代図書館は22日、23日はお休みとなりますので、お間違いのないようご注意ください。  

✿「文(ぶん)」書いてみませんか
  栗盛記念図書館では、7月1日から大館市読書感想文コンクールの作品を募集しています。昭和45年から始まり、今回で52回目となる歴史あるコンクールです。半世紀以上前の第1回読書感想文受賞作品から読むことができます。栗盛記念図書館カウンター近くに歴代受賞作のスクラップブックがありますので、どなたでもご覧いただけます。はじめは課題図書があったり、学生は参加できなかったり。回を重ねるごとに高校生の部門を設けたり、課題図書をなくしたりと募集内容が変わってきています。
  現在は、「一般の部」と「高校生の部」があり、募集対象者は大館市民または大館市に縁のある方です。原稿用紙5枚以内(2000字程度)で、文字数が少ないと判断された場合は選考の対象となりませんのでお気を付けください。課題図書はありません。受賞された方は賞状と記念品をお贈りいたします。またご協賛いただいております北鹿新聞に掲載されます。応募方法は郵送、メールまたは直接図書館までお持ちください。締め切りは9月15日(水)まで。郵送の場合は、当日の消印有効です。くわしくは栗盛記念図書館(☎0186-42-2525)までお問い合わせください。

✿ その想いを伝えてください
  「読書感想文って何を書いていいのか分からない」。感想文というと身構えてしまいますよね。そこでちょっと見方をかえてみませんか。おいしかったお菓子やおもしろかった出来事は、誰かに教えたくなります。本も同じです。カウンターにいると、本を返されるときに「いい本だったよ」とか「読んでみて」というお声をもらうときがあります。心に残った言葉や共感できた登場人物など、この本おもしろいよ、読んでみて、という気持ちを伝えてください。
  過去の受賞作のスクラップを見てみると、選ばれる本もその時勢を反映していたり、名作と言われるものは昭和、平成、令和と年代を超えて読まれています。あなたの読んだその本が、誰かの特別な一冊になるかもしれません。  (栗盛 くま)

✿ありがとうございました
  文月さいしょの事業は図書館まつりでした。当日は保護者の方と一緒の子どもたちの来館が多く、久しぶりに子どもの姿が多くみられ、にぎやかな図書館となりました。コロナ禍での図書館まつりで、ご不満も多かったとは思いますが、ご勘弁のほどお願いいたします。
  来年は、ゆったり、のんびりとそしてにぎやかに、図書館まつりができたらいいな、と思いながらの一日でした。
  最後に告知です! 明日から「子ども限定!読み聞かせにチャレンジしよう!」の講座が始まります。直前ではありますが、まだ申し込みが間に合います。普段お世話になっているおじいちゃん、おばあちゃん、そして地域の方々に9月には「ドキドキ発表会!」を行います。興味はあるけどなあ、と迷っているお子さんには背中を押してあげてください。お待ちしております。(保)