図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      176  
     
  自分のために  
     
   暑い日が続いていますが、体調を崩したりしていませんか?今年の4月から比内図書館で勤務している新人図書館員です。図書館は子どもが小さい時に頻繁に利用させてもらいましたが、成長とともにだんだんと足が遠のき、バタバタとした生活を送るうちにすっかり活字離れに。今また、たくさんの本に囲まれて仕事をすることができ嬉しく思っています。以前は子どもの好きな本、喜びそうな本を選んで借りていました。これからは自分のために気づけば朝まで読みふけってしまうような一冊に出会いたいなと願っています。が、どうか老眼が進みませんように。

✿読み聞かせを終えて
  先日開催された図書館まつりで初めて「ぴょーん」「うえきばちです」という2冊の絵本の読み聞かせをしました。読み聞かせは20年ほど前に自分の子どもに読んであげたくらいの全くの素人です。大勢の前で行ったことなど一度もありません。本番直前まで大変緊張しましたが、いざ始まると参加してくれたお子さんたちがページをめくるたびにジャンプしたり、奇妙な話を怖がったりと反応してくれ、あっという間に終わっていました。子どもたちと一緒に絵本の世界を楽しませてもらいました。最後に「楽しかった」とハイタッチしてくれ、忘れられない体験になりました。
 「本の好きな人になってほしい」多くの親の願いです。本を読むことで知識や集中力が身につく、感情、想像力が豊かになるなどメリットがたくさんあります。小さいうちから読み聞かせをする、手の届くところに本がある、大人が楽しく読書する、これが本好きにさせるコツだと言われています。図書館まつりにもたくさんのご家族が参加してくださいました。子どもは絵本が大好きです。ぜひ絵本を通して、すてきな時間をお子さんとともに過ごしてください。

✿夏休みおたすけコーナー
 夏休みと言えば何を思い浮かべますか?旅行、海、キャンプ、普段できない楽しいことが待っています。でも忘れてならないのが宿題です。特に読書感想文、自由研究、工作はどうしても後回しになっていませんか?何を隠そう私がそうでした。比内図書館では「夏休みおたすけコーナー」を設けています。是非参考にしてください。昨年はコロナ禍ということでイベントが軒並み中止となりましたが今年は徐々に開催されているようです。オリンピックもあります。後で焦らないよう、初めのうちからじっくりと取り組んで夏を満喫しましょう。
 読書感想文で思い出されるのが4人姉妹の物語「若草物語」です。私は3人姉妹であったこともあり自分たちと重ね、エピソードを交えて書いた記憶があります。当時は読書感想文の宿題として読んだ本ですが今度改めて読み直してみたいと思います。きっと懐かしさとともにあの頃とは違って感じるかもしれません。
忘れられず心に残っている本、何度も読み返したい本は誰にでもあります。私もどんどん増やしていきたいと思います。またそういう本に出会えるお手伝いが出来ればと思います。まだまだ不慣れでご迷惑をおかけしますが精一杯がんばりますので宜しくお願いいたします。          (比・伊)