図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      186
 
     
   
     
   唐突ですが…みなさんは現在何かにチャレンジしていますか?資格取得や入学試験、スポーツにダイエット、手芸や料理などなど。昨今ではSNSやYouTubeにチャレンジしているという方もいるかもしれませんね。
  チャレンジする事はいろいろあると思いますが、全てに共通することは“新しい事を始める”ということだと思います。もちろん、一度諦めた事に再チャレンジするということはあるかもしれませんが、新しい自分になるための『挑戦』には変わりありません。私はその「チャレンジすること」と「本を読むこと」は密接に関係していると思うのです。

✿本は知識の宝箱
  「とりあえずやっちゃえ!」そんな風に、新しい事に知識もなく予習もせずに飛び込んでいく人がいます。それはそれで思い切りがあって良いと思います。(私は石橋を叩きすぎて壊してしまうタイプなので、うらやましいですが…笑)しかし、何事にも予備知識を入れて挑む方がスムーズにいくのではないでしょうか。勉強には予習が必要ですし、スポーツには練習が必要です。準備はとても大切です。その“力”になってくれるのが『本』だと思うのです。
 本は、作者が実際に体験した失敗や成功を惜しみなく教えてくれます。いわば優秀な先生やコーチのようなもの。それを利用しない手はありません。上達への近道は“成功した人のことを真似てみる”ことだと思うからです。そして、自らが経験し自分なりの答えを見つければいいのです。

✿子どもの豊かな成長のために
 図書館では「レファレンス」という業務があります。簡単な「こんな本ない?」にお応えすることもレファレンスの一部です。例えば「小学一年生が読める本ありますか?」などのお問い合わせがあります。もちろん、図書館スタッフはそれにお応えします。ですが、少し考えてみて欲しいのです。子どもの豊かな成長を願うのであれば、大人から“与えられたもの”よりも、子どもが自ら“選んだもの”の方が大切ではないかと思うのです。確かに、小さいお子様に歴史や哲学の本は難しいと思います。ですが、お子様が興味を持った本を読ませてみるというのも必要な事なのではないでしょうか。

✿チャレンジする心を育てる
  図書館でこんなことがありました。3歳位のお子様が大きな図鑑を持ってカウンターに来ました。一緒に来ていた保護者の方はしきりに「これは○○君には読めないよ!まだ早いよ!」と言っていましたが、「絶対にこれじゃなきゃ嫌だ!」と言って本を離しません。結局は保護者の方が折れて、その本を借りて行かれました。正直なところ、その図鑑はその子が理解するには難しいと思います。ですが、その子なりにその本から「何か」を感じ取ったので、借りたいと思ったはずです。それが、私はとても大切だと思うのです。
  常識に縛られずに何事にもチャレンジする心は、こういうところから生まれ育っていくのではないでしょうか。

✿ステキな出会いを
 子どもの話をしましたが、大人も同じだと思います。逆に大人の方が新しい事に「チャレンジ」することに臆病になったり、考えすぎたりするのではないでしょうか?「何かやりたい!」「こんな事やってみたい!」と思っていても勇気が出ずに一歩を踏み出せない方、ぜひ『本』に力を借りましょう!
 『本』との出会いは『人』との出会いと同じだと思います。『本』という自分の夢を叶える良きパートナーに出会ってください。そして、チャレンジを成功させた新しい自分にも…。
 こんなご時世ですが、来年こそは何かにチャレンジして夢を叶えましょう! (田・白)