図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      205
 
     
  もうすぐ読書週間  
     
    「人生100年時代」と言いますが、自分には生きているうちにあとどれぐらい本が読めるのだろうと考えることがあります。世の中に本が溢れ(栗盛記念図書館の蔵書だけで約12万冊)、読みたい本はどんどん増えるのに、追いつかないのがもどかしいと思います。1冊読むと、その中に記されている本や関連本が次々読みたくなり、遠い目になりながらも、そんな芋づる式読書を楽しんでいます。
 読書という行為はとても個人的で、一人で楽しむものという印象が強いでしょう。しかし、こんなふうに自分の読書に対する思いや読書傾向について他人に話したり、本を薦めあったり、本を介して人とつながるのもまた楽しいと私は思います。図書館は本をただ貸し出すだけでなく、本を介し、本と人、人と人をつなぐ役割も担っていると考えます。もうすぐ読書週間。図書館の各種イベントへのご参加をきっかけに、新たな本や人との出会いがありますよう、ご来館お待ちしております!

✿ いよいよ明日
 明日10月15日(土)は、絵本作家宮本えつよしさんの工作ワークショップ開催日です。オリジナルおばけや、キャッチピンポンというリサイクルおもちゃを作ります。『がっこうのおばけずかん』など、宮本さんが絵を担当された児童書の読み聞かせも行われます。受付初日からたくさんの方にお申込みいただき、おかげさまで定員に達しました。ありがとうございました。

✿大中生の見た空襲
 10月19日(水)13時からは、毎月恒例の「図書館でホッとタイム」です。今回は、「大中生の見た空襲~時代に翻弄された青春~」と題し、北羽歴史研究会の椿田利之さんのお話を伺います。参加無料、事前申し込みも不要です。ぜひ栗盛記念図書館の多目的室までお越しください。

✿菅江真澄著作の紹介
 11月2日(水)~11月13日(日)まで、栗盛記念図書館2階資料室を会場に「真崎コレクション展~菅江真澄著作の紹介~」を開催します。毎年、秋田県立博物館のご協力のもと、栗盛記念図書館所蔵の菅江真澄著作などの現物展示を行っています。貴重な指定文化財であり、通常、現物の閲覧はできません。年に1度公開されるこの機会に、ぜひご鑑賞いただければと思います。11月3日(木祝)と11月13日(日)の13時と15時には、県立博物館学芸主事の角崎大(つのざきひろむ)さんによる展示解説も行います。

✿読書会
 図書館後援会主催・栗盛記念図書館共催で、新企画が始まりました!「楽しく読める本の読書会~私の好きな一冊の本~」。毎月紹介者1名を決め、その方の選んだ1冊の本について、参加者で語り合おうというものです。紹介者と書名については事前に新聞等でお知らせします。同じ読書好きどうしが集まって、好きなことをテーマに交流する会ですので、どなたさまもお気軽にご参加ください。事前申し込みは不要です。毎月第2火曜日の13時30分より大館市松下村塾を会場に行います。新たな交流の輪を広げてみませんか?(栗盛・西)