図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      207
 
     
  今年も残り僅か  
     
   皆様、寒暖差が激しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?今年も、あっという間に残すところ2ヶ月を切ってしまいました。まだ11月が始まったばかりだというのに、そろそろ年賀状の準備をしなければ、なんて気ばかり焦ってしまいます。年始めに、今年こそはあれをしよう!これをやろう!なんて何の脈絡もなく決められた計画は泡と消え去り、私は今年も一年間、一体何を達成できたのだろう…と自問自答を繰り返す日々。本当、年齢を重ねる毎に、一年が終わるスピードが加速度的に速くなっている、そんな気がしてならないのです。

 ✿今日は何の日?
 とはいえ、今はまだ11月。そして、今日は1111日。だから何?という話しなのですが、同じ数字が並ぶと、なぜか縁起が良い気がするのは私だけでしょうか。世間では、某企業の細長いお菓子になぞらえて「○ッキーの日」なんていうものもありますが、1という数字から、「もやしの日」や「チンアナゴの日」等、細長い物に関する記念日が増え続けているとの事。インターネットで調べてみると、○月○日は○○の日!なんて、思いもかけない記念日が出てくるのが楽しいですよね。さて、自分の誕生日にはどんな面白い記念日があるのか、ぜひ調べてみたいと思います!
 ちなみに、1111日の1を4辺に並べると四角になることから、『折り紙の日』と言うのもあるらしく、思わず「へぇ~。」と感嘆の声が漏れてしまいました。考えてみると、折り紙を最後に折ったのは、一体いつ頃だったっけ?というレベルで昔のことになりますが、小さい子どもの頃だったのは間違いありません。あの頃は、ツルや手裏剣をたくさん作った想い出が記憶の片隅に残っています。
 しかしながら、さすが時代は進化を続け、今は非常に凝った、お洒落で可愛らしい『大人向けの折り紙』がたくさんあるんですね。恥ずかしながら、あまりよく知りませんでした。
 ということで、さっそく蔵書を検索してみると、様々な記念日に活用できる『贈り物折り紙』や、『実用的な折り紙』。その他にも、『パッチワーク折り紙』や『四季の花々』等、色々な種類がありました。私も、子どもの頃からプラモデル作りや工作等の細かい作業は大好きで得意分野でもありましたので、ウズウズと創作意欲が刺激されます。今すぐにとは言いませんが、纏まった休みの時にでも、ぜひチャレンジしてみたいですね。参考までに、私が気になった数冊をご紹介させていただきます。

・『カミキィの<気持ちが伝わる>贈り物おりがみ』(カミキィ/著)
 日常でも、特別なイベントでも使える「贈り物おりがみ」。毎日のコミュニケーションに、大切な記念日に、みんなで楽しみたい行事に感謝やお祝い、応援の気持ちが伝わる、おりがみ作品を紹介。巻末には、コピーして使える「おりがみパーツ」つき。(所蔵:比内図書館)

・『折り紙でつくる箱と袋もの』(金杉登喜子/著、金杉優子/著、巽照美/著)
 実用折り紙の中でも人気の高い、箱や袋などの「入れ物」の作品集。ちょっとした小もの入れや贈り物に最適なギフトボックス、ポチ袋などの封筒ほか、日常生活に役立つ入れ物をたくさん紹介する。(所蔵:おおとり号)

・『大人のフラワー折り紙四季を折る』(寺西恵里子/折り紙考案・監修)
 チューリップ、あじさい、マリーゴールド、ポインセチア…。折って楽しい、贈って喜ばれる、24種類の花の折り紙の折り方を紹介。(所蔵:田代図書館)

✿真崎コレクション展
 今月2日(水)から13日(日)まで、栗盛記念図書館2階資料室にて『真崎コレクション展~菅江真澄著作の紹介~』を開催中です。とても貴重な秋田県指定有形文化財の「菅江真澄著作」の現物が公開されるのは年に一度、今の期間だけとなります。そう、まさに今日・明日・明後日の残り3日間が今年最後のチャンスです。明後日(13日・最終日)の13時と15時からは、元秋田県立博物館・学芸主事の松山修氏による展示解説も行われますので、ぜひご来館ください。しつこいようですが、現物を自分の目で観られるチャンスは、年1回この期間のみです。どうぞ、お見逃しなく。(工)

✿絵本ビブリオバトル
 今月27日(日)10時より、栗盛記念図書館の多目的室を会場に、「絵本ビブリオバトル」を開催します。1人1冊おすすめの絵本を持ち寄って1人5分で絵本の紹介を行い、来場者との質疑応答のあと、“どの絵本が一番読みたくなったか?”を基準に投票が行われます。最多票を集めた絵本がチャンプ本となります。絵本の紹介をしてみたい方は、事前にお申し込みが必要です。市立図書館4館(栗盛記念・花矢・比内・田代)のカウンターへ直接、または栗盛記念図書館(42-2525)へお電話でお申し込みください。観覧は自由です。こんな絵本があったんだ、という発見がとても楽しいイベントです。ぜひお気軽にご来場ください!(栗盛・西)