ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る。
もうすぐクリスマスですね。図書館にもクリスマスツリーが飾られ、窓にはサンタクロースやトナカイのシールが貼られてクリスマス気分を盛り上げています。4日の日曜日にはクリスマスリースを作る工作教室が栗盛記念図書館で開かれ、子どもたちのかわいらしいクリスマスリースがたくさんできました。
さて、クリスマスといえばサンタクロース。サンタクロースといえば、いるの?いないの?問題があります(あるの?)。くまは「サンタクロースはいます」とこたえます。
贈り物を選ぶとき、これは気に入ってくれるかしら、こちらが好きかしらと贈る相手のことを想って選びます。料理やケーキを準備する時も、食べる人のことを思い浮かべながら用意しているのではないでしょうか。その相手のことを大切に想う気持ちが“サンタクロース”なのだと思うのです。小さなお子さんには思いやる心という抽象的な概念はまだ難しいので、サンタクロースという白いおひげをはやしたちょっと太めのおじいさん、という人物像を作ったのではないかと思うのです。相手を思いやり、喜んでほしいという気持ちが分かり始めた頃から、サンタクロースは来なくなりその代わりに自分がサンタクロースになるのではないでしょうか。
だからおうちの人がサンタクロースでも間違いではないですし、恋人がサンタクロースであってもいいわけです。
✿クリスマスと絵本
図書館にはクリスマスに関する絵本がたくさんあります。その中から何冊かご紹介します。これらは、お子さんに、というよりも大人の方に読んでほしい絵本です。
〇『サンタさんありがとう』(長尾玲子/さく)
布に刺しゅうで一針一針描かれた、サンタクロースとくまさんのあたたかいおはなしです。
〇『ふくびき』(くすのきしげのり/作 狩野富貴子/絵)
クリスマスのプレゼントがないお母さんのために、お姉ちゃんと弟くんは素敵な贈り物をしました。
〇『おくりものはナンニモナイ』(パトリック・マクドネル/作 谷川俊太郎/訳)
なんでも持っている友だちを喜ばせたおくりものは「ナンニモナイ」でした。
✿次はお正月
クリスマスが終わるとすぐにお正月です。日本人としてはお正月の方に重点をおきたいものです。図書館にはおせち料理はもちろん、着付けやしきたりの本、干支の切り紙やあみぐるみの作り方などお正月に関する本も揃えています。
大館市立図書館は年末年始のため、12月29日(木)から1月3日(火)まで休館します。それにともない、12月15日(木)から28日(水)は本の貸し出し期間が3週間となります。毎年、年末年始はお休みだし貸出期間が長いのでたくさん本を借りるのですが、大抵は全部読めずにお休みが終わります。今年もそうなることを分かっていても、あれを読もうこれも読もうと今から見繕っています。
皆さまも貸出期間が長くなる今こそ挑戦してみたい本をじっくりと読んでみてはいかがでしょうか。
(栗盛 くま)
✿年末年始のイベントあれこれ
栗盛記念図書館では、年末から年始にかけて、2つのおはなし会とお正月イベントをご用意しています。12月28日(水)10時から11時までは、多目的室を会場に、読み聞かせボランティアサークル「おはなしの森」の皆さんによる「冬休み特別おはなし会」を開催します。季節にちなんだ絵本の読み聞かせや、手作りの人形劇などが予定されています。何かとせわしない時季ではあるのですが、1年の締めくくりにゆったりとおはなしの世界に浸ってみるのはいかがでしょうか?
1月7日(土)10時から11時までは、同じく多目的室で「高校生の読み聞かせ会」を行います。大館市内3校の図書委員会の生徒が一堂に会して行われる恒例行事で、今回で12回目を数えます。事前に合同打ち合わせ会を行い、選書やプログラム作りなどを経て、練習の成果を発表します。せっかくの機会ですので、年齢を問わず、皆さまお誘いあわせの上、ぜひ観にいらしてください!
翌日1月8日(日)は、14時から16時まで、「お正月を遊ぼう!」を開催します。「かるた」「すごろく」「福笑い」などのお正月あそびや、お手玉、コマ回し、おはじきなどの昔懐かしいあそびのコーナーを多目的室内に設けますので、どうぞお気軽にお越しください(出入りは自由です)。14時から14時15分までは、お正月や季節にちなんだ絵本のおはなし会を行いますので、そちらもぜひお楽しみください。何事も簡略化してしまい、きちんとしたお正月をすることも減ってきているように感じますが、このような機会にお正月気分を味わっていただけたら幸いです。(栗盛・西)
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