今年も残すところあと1週間となりましたが、皆さまにとってどのような一年でしたでしょうか。今年もコロナ禍ではありましたが、新聞、テレビなどでは〇年ぶりに開催…という言葉が多く見られ、長引いた「巣ごもり生活」も少しずつ緩和され、活気づいてきたように思います。ここ図書館でも感染対策に気をつけながら、図書館まつりや読み聞かせなど、いろいろな事業を行う事ができました。皆さまのご協力に感謝いたします。いまだに収束が見通せない状況ではありますが、来年も感染対策を十分にしながら事業を進めていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
✿今年の漢字は「戦」
今年の世相を漢字一字で表す年末の風物詩「今年の漢字」が清水寺の森清範貫主の揮毫により発表されました。全国から応募された漢字の中で最も多かった漢字が「今年の漢字」に決まる訳ですが、図書館でも先月から応募箱を置いて募集を始めました。皆さまからのたくさんのご応募ありがとうございました。毎年この箱を見ると、今年は何があったかな…と一年を振り返るとともに、今年もあと少しか…と思うものです。
さて、この「今年の漢字」1995年から始まり今年で28回目になるそうです。日本漢字能力検定協会が「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしいという願いを込めて、12(いいじ)月12(いちじ)日の語呂合わせから12月12日を「漢字の日」と定めこの日に合わせて発表し、一年の出来事を清めるとともに新年が明るい年になる事を願い奉納するそうです。コロナとの戦い、物価高など生活面での戦い、戦争など、来年は「戦」のない平和で明るい年になってほしいですね。
✿来年は「うさざ」年
来年は十二支でいうと「卯」年、動物に当てはめると「うさぎ」年になります。うさぎは童謡や子守唄で歌われたり、人との関わりがたくさんある身近な動物です。ふわふわの毛に長い耳、そしてクリクリの目…うさぎの可愛さには大人も子どもも一瞬で心を奪われてしまいます。そんな可愛いうさぎなので、ロングセラー絵本も数多く生まれています。お馴染みの『うさこちゃん』や『ミッフィー』、『ピーターラビット』などなど…他にも図書館にはうさぎが登場する絵本や昔話などたくさんあります。その中で、これからの季節にピッタリな絵本を何冊か紹介しますね。
・『子うさぎましろのお話』(佐々木たづ/文、三好碩也/絵)
クリスマスの日、白うさぎの「ましろ」は、サンタさんからもらったプレゼントがもう一つ欲しくなり、炭をこすりつけて黒うさぎになりすますのですが…
・『うさぎのそり』(武鹿悦子/文、宮本忠夫/絵)
孤独なさみしいおばあさんにサンタクロースが贈った贈り物とは?おばあさんの幸せそうな表情が心に残ります。
・『ゆきだるまうさぎ』(田中てるみ/文、えがしらみちこ/絵)
かぜをひいて高い熱がでたあっちゃん。氷を食べようと冷凍庫を開けると、突然白くて冷たいものが飛び出してきて…
寒い冬、どれも心あたたまるお話ですので、どうぞ手に取ってご覧ください。
✿お知らせを二つ
◆前回のコラムでもお知らせしましたが、栗盛記念図書館では年末から年始にかけておはなし会、お正月イベントを開催します。12月28日(水)10時から、おはなしの森の皆さまによる今年最後のおはなし会、そして新年早々1月7日(土)10時から大館市内3校の高校生のお兄さん、お姉さんによる読み聞かせ会を行います。翌日1月8日(日)は楽しい一年のスタートになるように、カルタとりや福笑いなど、昔ながらのお正月遊びを準備しています。どれも事前申し込みは必要ありません。年末年始と何かと忙しい事とは思いますが、心と体を休めにお気軽にお越しください。
◆大館市立図書館は年末年始、12月29日(木)から1月3日(火)まで休館させていただきます。それに伴い、12月28日(水)まで本の貸し出し期間を3週間に延長しております。年末年始のひとときを読書でお楽しみください。また、12月28日(水)は17時で閉館になりますので、ご利用に際してはご注意ください。
✿最後に
今年も大館市立図書館をご利用、ご支援いただきまして誠にありがとうございました。来年もどうかよろしくお願いいたします。皆さまにとって良い年でありますように…職員一同皆さまのご来館を心よりお待ち申し上げております。(栗盛・架)
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