図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      216
 
     
  暖かくなってきました  
     
 

✿さくらの季節
 3月も残り一週間ほど。待ちわびた暖かい春の日差しが心地よく感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。スッキリと晴れ渡った青空に、ポカポカとした陽気。まさに、そんな日が『休日』だったなら、どんなに素晴らしいことでしょう(笑)。なんて、だからといって特別何をする訳でもないのですが、ただ青空を見ているだけで不思議とテンションが上がってしまう、そんな単純な私なのです。
 ということで、今年の桜の開花予想を調べてみると、秋田県内も4月中旬から下旬にかけて見頃を迎えるとのこと。個人的にはもう何年も…いや、もっと長い間お花見に行った記憶がありませんが、お花見の季節というのは何歳になっても心がワクワクするものですね。
 私が子どもの頃は、夕方から桂城公園にブルーシートを敷いて、大人たちは盛大に酒盛りをし、宴についていけない子どもたちは夜店と夜桜見物に興じておりました。しかし、次第に夜も更け、遊ぶのにも飽きてきた私は眠気に勝てずシートの隅でウトウトとお休みモードへ。少しして寒さに震えて目を覚まし、未だ呑み続けている大人たちの姿を生暖かい目で見ながら「まだ呑んでる。一体いつになったら帰れるの?」と子どもの頃は恨めしく思ったものです。今では、宴の楽しさを嫌というほど知っている大人になりましたが、やはりそれだけ人々は儚くも美しい桜に魅了され、散ってしまうまでの僅かな一時を精一杯楽しんでいるのだと思うのです。
 皆様も、美しくも短い春の訪れを代表するこの桜の季節を満喫するため、全国各地にある桜の名所を訪れてみてはいかがでしょうか。ここ数年で習慣化したマスク着用も『個人の判断』となったことですから、ぜひ数年ぶりに気兼ねなく遠出をして、桜の絶景とおいしい現地の食事を楽しむのも良いと思います。ご参考までに、おすすめスポットが掲載された本を数冊ご紹介させていただきます。


・『絶景!さくら鉄道』(レイルウエイズグラフィック/著)
 
日本列島大縦断。全国47都道府県のさくらと鉄道の絶景スポットを180カ所以上ピックアップ。さまざまなさくらの姿、車両、景色が一堂に楽しめる。今見に行きたい、撮りに行きたい人のための撮影地ガイドも収録。(所蔵:花矢図書館)


・『一度は観たい春を彩る桜の名所』(昭文社)
 青森・弘前公園、福島・三春滝桜、東京・上野恩賜公園、京都・醍醐寺…。全国各地の代表的な桜の名所から町なかの花見スポットまで89か所をガイド。(所蔵:おおとり号)


・『桜の話題事典』(大貫茂/著)
 
写真紀行作家の著者が桜を追って30年にわたり全国各地を取材した成果を収録。桜の品種が多い植物園・公園、寺社の境内を彩る名桜、国・県指定天然記念物の桜の巨樹・名木を紹介するほか、桜の基礎知識や雑学あれこれも掲載。(所蔵:栗盛記念図書館)


ぜひ、見事に咲き誇る桜の素晴らしさをご堪能ください。



✿お忘れではありませんか?
 ところで皆様、大館市立図書館の利用者カードはお手元にございますか?なんて聞くのも変な話ですが、実は図書館には忘れ物や落とし物として届いた利用者カードが何枚もあるのです。もちろん、その都度持ち主の方には連絡をしておりますが、中々ご都合がつかず長い間お預かりしているカードもちらほら。持ち主のお迎えを、今か今かと待ちわびているカードたちを、ぜひお早めに迎えに来てあげてください。
 もしかすると、「カードを無くした!」と思っていたのが、実は図書館に届いていたなんて事もあるかも知れません。カードの再発行は有料となるため、作り直すのは非常にもったいないと思います。ぜひ、お心当たりのある方は、図書館までお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。(工)