図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      221
 
     
  わたしの、あなたの、おすすめ本  
     
   最近読んだ本に『一万円選書~北国の小さな本屋が起こした奇跡の物語~』(岩田徹/著)という本があります。「一万円選書」とは、北海道砂川市の「いわた書店」独自の選書サービス。過去にNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」などにも取り上げられ話題になったため、ご存じのかたもいらっしゃるかもしれません。お客さんが書いた“選書カルテ”をもとに、店主の岩田さんがお一人お一人に1万円分の選書をして、本を発送するというもの。カルテには、読書歴や自分自身のことを振り返って記入します。全国から申し込み多数で現在は抽選方式になっているようですが、自分ひとりのためだけに選んでくれる本とは、興味も湧きますし読んでみたくなりますね。
 本書では、実際にこのサービスで幾度となく選書されてきた本の紹介もされています。語り口調がとても柔らかで、岩田さんと直にお会いしておすすめ本を教えていただいているような気持ちになります。


✿あなたのおすすめ本は
 7月5日(水)から大館市読書感想文コンクールの募集が始まります。入賞作品は北鹿新聞や図書館のホームページに掲載されますが、もしかするとあなたの感想を読んだかたがその本を手に取ってくれるかもしれません。友達に「これ面白かったよ」と薦める感覚で、気軽に感想文を書いてみませんか?詳細は図書館のホームぺージまたはカウンターに設置している募集要項をご覧ください。大館市にゆかりのあるかたなら、市民でなくても応募できます。入賞者には賞品と賞状を、入賞者を除く応募者全員に記念品を差し上げます。


✿「図書館まつり」
 7月8日(土)9時30分~15時は、栗盛記念図書館及び大館市松下村塾で「図書館まつり」を開催します。今年は大館ジュニアコーラス&大館レディースコーラスの皆さんの出演や、絵本のガチャガチャ、キッチンカーの出店など新しい催しも加わりました。毎年人気の古本プレゼントは、事前申込や時間制限なしで9時30分の開館とともに開始し、閉館まで実施いたします。開館前から並ばれるかたは、正面玄関前にてお待ちいただき、入館の際はくれぐれも転倒などにお気をつけください。また袋の用意はございませんので各自ご持参ください。
 古本プレゼントでは、図書館の除籍資料や保存期限の経過した雑誌のほか、市民の皆さまからご提供いただいた古本も設置いたします。6月7日(水)~7月6日(木)まで、各館カウンターにてお預かりいたします。あくまでプレゼント本ですので、破損・汚損の著しいものはお断りさせていただくことがございます。ご了承ください。


✿数学教室「江戸時代の数学パズル」
 6月21日(水)13時~15時は、栗盛記念図書館の多目的室を会場に、愛知教育大学名誉教授の石戸谷公直氏の数学教室を開催します。テーマは「江戸時代の数学パズル」。難しく考えず、数学で楽しく遊びましょう!(栗盛・西)