図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      224
 
     
  夏も図書館で。  
     
 

梅雨もすっきり明けて、夏!到来ですね。今年は4年ぶりの行動制限のない夏ということで、旅行、アウトドア、そして東北各地のお祭りとみなさんお出かけのご予定でしょうか?お出かけしたら、たくさんの楽しいことが待っているでしょう。連日の暑さで、体調を崩してしまわないようお気をつけください。図書館では、そのお出かけ先での発見に、みなさんの興味をふか~く満たすアイテム(補足できる図書資料です)を取り揃えて、館内は涼しくしてお待ちしております。


おすすめは図鑑
調べものをして、より詳しいことを知りたいときは図鑑がおすすめです。図鑑は、あるジャンルやテーマについて、絵や写真で詳しく説明した本のこと。この季節のおすすめはやはり、自然科学系の図鑑でしょうか。来月のテーマ図書の児童向けが、「水族館」ですので、水に関する生物の図鑑をご紹介したいと思います。

○夏祭りの定番、金魚の図鑑を1冊。

『金魚館 原寸大』 松沢  陽士∥著 岡本  信明∥監修

まずこちらの本、児童書のコーナーで見かける図鑑とは、ちょっとサイズがちがいます、高さがなんと38cmなのです。そのサイズで色とりどりの美しい金魚を原寸大の写真で紹介しています。金魚を本物サイズで紹介するのにそんな大きさが必要か?必要なんです!40センチオーバーの巨大金魚も!うつくしい金魚たちが、大迫力の本物サイズで登場します。金魚というと、金魚すくいで見るような「小さい魚」というイメージがないでしょうか。実は、どんな金魚もじっくり育てると、とても立派なすがたを見せてくれるそうなんです。色と模様を表す言葉、不思議がいっぱいの鱗、色々な形をした尾びれなど、奥深い金魚の世界を体感できます。この本のシリーズ(本物の大きさ絵本)はほかにも、『昆虫館』『すいぞく館』『どうぶつ館』『恐竜館』があります。

○『クラゲすいぞくかん』村上  竜男∥しゃしん なかの  ひろみ∥ぶん

おとなり山形県鶴岡市にある世界初の「クラゲすいぞくかん」、加茂水族館自慢のクラゲを、48年間館長をつとめた「クラゲかんちょー」がご案内してくれます。水族館に行った気分で、生き物のふしぎにふれる写真がいっぱいの本です。

○『ときめく貝殻図鑑』 寺本 沙也加∥文 大作 晃一∥写真 池田 等∥監修

不思議な形、鮮やかな色、繊細な模様…。浜辺で貝殻を探すのが楽しくなります。気軽に貝の世界を知るならこの一冊!貝の世界を知りたい人や美しい貝殻を集めて楽しみたい人から、浜辺を歩くのがすきな人など、貝に興味がある人に世界中の貝殻から美しいものを厳選して紹介しています。ほか、貝殻採集、貝殻の保管方法なども解説されています。

海、山、川、水族館、動物園などへのお出かけを図書館の図鑑で思い返してみるのもおすすめです。


お役に立ちます。

栗盛記念図書館では、夏休みのあいだ児童コーナーに「夏休みのお役立ち」コーナーを設けています。

調べ学習、自由研究にはテーマの見つけ方から、工作の参考になる本、などの学習に役立つ本、読書感想文には書き方の本、今年までの課題図書まで。また、長い休みに、気になる作家のまだ読んでいなかった本、普段は手に取らないようなジャンルの本にチャレンジしてみるのもおすすめです。

さて、栗盛記念図書館の8月のテーマ展示ですが、一般向けは「夏祭り」、絵本は「癒し」となっております。絵本の「癒し」効果は保護者の方向けにもご用意いたします、お疲れの時は絵本を手に取ってみるのはどうでしょう。クラゲの写真絵本もいいかもしれません。どうぞこの夏も図書館をご活用ください。(栗盛 き)