明けましておめでとうございます…とはいっても、すでに1月も半ばを過ぎ2月がすぐそこまで来ています。今年の冬は本当に暖冬で、雪がほとんど降らず穏やかな年末年始と思っていたところに、突然の大地震、大津波で、あの3.11を思い出してしまいました。猛威をふるったコロナウイルス感染症もやっと5類感染症に落ち着き、何年振りかのにぎやかな日常が戻ってきて、今年はパリオリンピックもありますし、スポーツ関連の本の紹介や、国内外への旅行者もどんどん増えているので、旅行に関する本でも紹介しようと思っていました。しかし、元旦の能登地震の悲惨な状況を見ると、本当に自然災害は何の前触れもなく突然起こり、どうすることもできない…けれども、この機会に防災についての意識を再確認して、何か一つでも備えておくことが出来るのではないかと感じ、関連した本を紹介することにしました。
✿『プロの防災ヒント180 警視庁災害対策課ツイッター』(株式会社日経BP)日本経済新聞出版・編著
緊急事態、停電・断水、地震・風水害、山・海…災害別まとめられていてとても見やすくなっています。 フォロワー数90万人という人気ツイートを厳選して書籍化したもので、「いざ」というときにも、「日常」にも、すぐに役立つノウハウばかりです。
✿『自衛隊防災BOOK』(マガジンハウス)石崎孟・発行者
災害が起こるとすぐに出動して、私たちを助けてくれる危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを初公開!人命救助はもちろんのこと、食料の確保や給水、緊急措置など、災害時のトラブルに対処するさまざまなテクニックやアイデアの中で、私たちでも簡単に取り入れることのできる、ピンチに役立つノウハウをピックアップしました。シャツを浮き輪代わりにする方法・ハチに刺されたときの対処法…など、災害時ばかりでなく、日常生活にも役立つ100のテクニックを収録しています。必携の一冊です!
✿『保存版 防災ハンドメイド―100均グッズで作れちゃう!』(KADOKAWA)辻直美・著
著者は、防災を教える仕事をしていて、①わざわざ防災グッズを買わなくても、身のまわりにあるもので代用できること。②防災グッズや代用品を使っておく経験が、いざというときに役立つこと。この2点に重点をおき教えているそうです。この本はまさに普段の生活に使えるものばかりで、楽しく自分で作れる防災グッズ大集合です。”もしも”のときにかならず役立つ本です。
✿『中高生の防災ブック―今からできる自分の命の守り方』(ぺりかん社)益田美樹・著
この本は、「なるにはBOOKS」シリーズの別巻で、これからの未来を担う中高生に向けて作られたものです。なるにはシリーズは、将来の職業選択の参考としてよく利用されていて、いろんな職業を細かくわけて1冊ずつ作られています。この巻は、自分や大切な人の命を守るには…という大きなテーマの「なるには」です。「災害を正しく理解し、恐れる」ための備え、災害が発生した後の情報の取り方など、あらゆる角度から「防災」を考える中高生のための1冊です。
おすすめの本を4冊紹介しましたが、あくまでも備えであること…そして、「どうか穏やかな1年でありますように…」と願わずにはいられません。
図書館では、ほかにもいろんなジャンルの本がたくさんあります。是非一度足をお運びください。スタッフ一同皆さんのご来館をお待ちしております。(田代 安)
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