図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      241
 
     
  出会いの季節です  
     
 

 4月も2週間近く過ぎましたが、令和6年度も大館市立図書館をよろしくお願いいたします。
 この「よろしくお願いします」のあいさつが行きかう時期が2回あります。まずは新しい年を迎え「今年もよろしくお願いします」の1月。次が新年度「これからよろしくお願いします」の4月。どちらもひとつの区切りなのですが、1月は新しいものを迎える感じが、4月は進級や進学、就職など変化を感じます。
 大館市立図書館の職員の異動はありませんでしたが、初心を忘れずに皆さまに楽しんでいただける図書館になるよう図書館員一同努めてまいります。


✿手を取り合って
 2014年の4月から始まった当コラム『図書館に行こうよ』は10年目に入りました。このコラムには先輩がいます。ほくしか鹿鳴ホールの『こんにちは桜町通信』です。こちらは、2005(平成17)年の7月22日に始まり、先週で411回を数える大先輩です。さまざまな公演の案内はもちろんのこと、書き手の皆さんの人柄が感じられる文章を毎回楽しみに、そして参考にしています。
 さてここで問題です。文化施設の大館市立図書館とほくしか鹿鳴ホール、スポーツ施設のニプロハチ公ドームとタクミアリーナには共通点がありますがそれは何でしょう。答えはこの4施設は一般財団法人大館市文教振興事業団の仲間たちなのです。「ふるさと大館の文化と活力を創出する文教振興事業団」とした大きな理念があり、各施設それぞれの「豊かな活力を創出する樹海ドーム」、「しなやかな感性を育む文化会館」、「伸びやかな知性を培う図書館」、「人と地域をつなぐスポーツパーク」という運営理念をもって、地域住民のスポーツや文化活動の拠点の役割を担っています。
 読書とスポーツ、静と動、一見かけ離れているように見えます。ですが『音楽』を例に取り上げますと、ほくしか鹿鳴ホールで素晴らしい演奏に触れ、図書館でその音楽の背景を知り、聞いた音楽に合わせて樹海ドームやタクミアリーナで体を動かす。少々こじつけかもしれませんが、事業団それぞれの施設の特性を活かして皆さまの交流の場になることをめざして日々取り組んでいます。


イベント情報
 6年度も図書館では、いろいろなイベントを予定しています。
 毎月開催されているおはなし会は、大人向け(第1水曜10時から)、幼児向け(第3金曜10時から)があります。
 さまざまな分野のお話を気軽に聞けるホッとタイムは第3水曜の13時からで、どなたでも参加できます。
 おなじみの文学講座は今年は『紫式部日記』を取り上げます。新たに「松陰読本を学ぶ」も開催されますが、大盛況ですぐに定員がいっぱいになりました。
 ほかにも毎年恒例の図書館まつりや読書感想文コンクールはもちろん、新しいイベントも計画中です。詳細は決まり次第お知らせいたしますので、本年度も大館市立図書館をどうそよろしくお願いいたします。(栗盛 くま)