図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      245
 
     
  夏と言えば…  
     
 

 先日、「日本気象協会」より、今年の東北北部の梅雨入りは例年より遅く、来週の21日頃との独自予想が発表されました。いや~、そうですか・・・とうとう梅雨入りですか。大地には『恵みの雨』を降らせ、雨の日には濡れたアジサイを綺麗に彩ってくれる梅雨。正直、梅雨の時期が一年で一番嫌いな私でも、「何か、これはこれで風流な日本の夏だなぁ~。」なんて昔は感慨深く思っておりました。
 しかしながら、何ですか!近頃の梅雨は。過剰に降り続ける「恵みの雨」はゲリラ雷雨となって河川の氾濫を呼び、大切な住宅地の浸水被害まで生む始末。ここ数年、毎年のように異常気象と言われ続けておりますが、この異常気象がこれからの日常、スタンダードな状態になりつつあるのかも知れませんね。皆さん、防災意識を高めて安心・安全に暮らせるよう、日々対策を講じながら過ごしていきましょう。
 ということで、この嫌な梅雨が過ぎると、皆さんお待ちかねの本格的な夏がやってきます。海や山、様々なレジャー施設や観光地に出かける人もたくさんいらっしゃると思いますが、やはり釣り好きの私としては『海』、そして『お祭り』を思い浮かべます。まぁ、釣りの話は置いておくとして、夏の風物詩でもあるお祭りですが、子どもの頃はただ楽しい夏のイベントとしか考えておりませんでした。それが、図書館勤務となって様々な資料を目にすることにより、全国各地で行われているお祭りには、それぞれきちんとした由来があり、そこに住む人たちの思いや、たくさんの願いによって開催されていることを改めて知ったのです。
 そんな、我が大館市にも『大館桜まつり』、『大館大文字まつり』、『大館神明社例祭余興奉納行事』等、季節毎に伝統ある素晴らしいお祭りがたくさんあります。ぜひ図書館にお立ち寄りの際は、地元のお祭りだけでなく全国各地のお祭り、特にこれから行く予定のあるお祭りについて、少しだけでも調べてから参加すると、そのお祭りをより深く楽しめると思いますよ。

 ということで、お祭り情報満載の書籍を少しだけご紹介します。

・『秋田の祭り・行事(改訂版)』(秋田県教育委員会∥編)
 多くの観光客を集める有名な祭りから、地域で守り伝えられてきた素朴な祭りまで、秋田県で行われている祭りや行事225件を開催日順に紹介。略地図や交通アクセスなどのデータも充実。(所蔵:全館)

・『山・鉾・屋台の祭り研究事典』(植木 行宣監修)
 全国には、山・鉾・屋台、山車、曳山などが巡行する祭りが千数百も伝承されている。ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に「山・鉾・屋台行事」として記載された、33の国指定重要無形民俗文化財をはじめとする125の山・鉾・屋台の祭りをとりあげた事典。(所蔵:栗盛)

・『日本の祭り解剖図鑑』(久保田裕道/著)
 祖霊神、来訪神、神話の神々、仏さま、外来の神…。日本全国60超の祭りを季節別に、必須アイテムである神輿、山車、獅子などとともに図解。季節ごとに各都道府県からひとつずつの祭りを選んで解説。(所蔵:栗盛)


✿ 祭りと言えば・・・
 そうです。祭りと言えば、夏の恒例行事となりました『図書館まつり』ですね。なんてかなり強引な展開ですが、今年は7月6日(土)9時30分より開催いたします。
 「夏のおはなし会」や「ミニコンサート」、「工作体験」に「古本プレゼント(持ち帰り用の袋を忘れずにご持参ください。)」、松下村塾で行う「古本バザー」や「おおとり号乗車体験」等々、たくさんの楽しい企画をご用意しております。
 また、カウンターでは、幼児・小学生を対象に、おみくじを引いて出た番号の絵本を貸し出す「絵本みくじ」も行います。どんな絵本になるかは、くじを引いてからのお楽しみ!ということで、数には限りがございますので、お早めにご参加ください。
 さらに、当日はキッチンカーも数台来る予定です。美味しい食べ物とたくさんの本に囲まれながら、心ゆくまで図書館まつりをお楽しみいただければ幸いに存じます。たくさんのご来館をお待ちしております♪(工)