図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      248
 
     
  四季折々の花  
     
 

 連日暑い日が続いていますが梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。春先から桜やチューリップ、芝桜、つつじ、バラ園などその時期の花々を見て歩くことが楽しみで、特に大館市が誇る石田ローズガーデン、小倉バラ園は毎年欠かさず見に行っています。毎回新しい発見がありとても新鮮です。今年も二度出かけました。一度目は雨降りでしたが丁度雨が上がり、瑞々しく雨の雫で濡れたバラが又一段と綺麗でした。二度目は良く晴れた日だったので十分に時間をかけてじっくりと堪能しました。バラソフトもとても美味しいです!あちこちのバラ園に出かけていますが、石田ローズガーデンは約500種と品種も多く、格式高いバラ園のように感じられます。秋バラもあるのでまた楽しみにしています。
 丁度今の時期は平川市の猿賀公園の蓮の花が見頃です。初めて見たときはとても感動しました。これほどの広大な池一面の蓮の花は見たことがなかったので、極楽浄土に咲く花とはまさにこのことかと…。
 蓮の花には開花時間があることをご存じでしょうか。私はそのことを知らずに夕方であればいくらか涼しいかなと思い出かけた所、一つも咲いておらずがっかりして帰って来たことがありました。調べたところ蓮の花は日の出と共にゆっくりと時間をかけて咲き始め、9時~10時頃を目安に花はゆっくりとしぼんでいき蕾へと戻るとのことなので見頃は午前中です。今年もまたあの池一面の壮観な景色を見て、蓮の花の花言葉「清らかな心」で極楽浄土の気分?を味わいたいと思います。


ひんやりする本
 連日の暑さで早くも夏バテ気味ですが、少しでも涼しい気分になれる本をご紹介したいと思います。

『神様の裏の顔』藤崎 翔著
 神様のような人格者であった都立中学校の元校長先生が亡くなり、その通夜に集まった関係者たちの回想から物語は始まります。通夜は悲しみで包まれ誰もが涙した…と思いきや、年齢も職業も多様な参列者が彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり…。果たして彼は本当に神様のような人だったのか?それとも裏で悪事を働いていたのか?二転三転する展開に最後はゾクッとすること間違いなし!です。


『夫の骨』矢樹 純著
 義母のあとを追うように事故死した夫の遺品の中から見つかった桐箱。その中には乳児の骨が…。子どもが出来ないということを承知で結婚した夫が何故、こんな物を所持していたのか。そしてその骨は一体誰のものなのか…?
「家族の秘密」をテーマにした9編の短編集で、「日本推理作家協会賞」の受賞作品です。


「大迫力!シリーズ」
 子どもたちに人気の西東社出版の「大迫力!シリーズ」は妖怪や恐竜、都市伝説といった人気のテーマをリアルなイラストとともに紹介している図鑑です。『大迫力!日本の都市伝説大百科』は学校やネットで語りつがれてきた日本各地の都市伝説、誰もが一度は聞いたことのある「口裂け女」やネットで広まった最新の都市伝説まで網羅しています。あまりにも大迫力のイラストなので怖いもの好きな子どもたちでも夜一人で寝られなくなるかも…?ご注意ください。

『大迫力!日本の神々大百科』はイザナギやアマテラスなど神話の神様から、天神様や恵比寿様など有名な神様まで99柱を紹介しています。それぞれの神々が祀られている神社情報も載っており神社巡りの参考にもなるので、子どもだけではなく大人も楽しめます。


 夏休みに入り子どもたちには夏休みならではの貴重な体験で、楽しい思い出をたくさん作って欲しいと思います。そして夏休みの宿題で毎年頭を悩ませているお父さん、お母さん、宿題を応援する本をたくさん揃えている図書館をご家族でぜひご利用ください。(比内 久)