図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      250
 
     
  秋はそこまで  
     
  まだまだ暑い日が続きますが、まもなく9月。読書の秋が近づいてきていますね。図書館イベントの予定も目白押しです。
 9月4日()10時からは「大人向けおはなし会スペシャル」。読み聞かせサークル「おはなしの森」さんによる、大人の方を対象とした絵本の読み聞かせ会です。毎月第一水曜開催のイベントですが、普段は30分間のところ、今月は1時間のスペシャル版です。いつもはお子さんやお孫さんに読んであげる側の大人の方、ときには聴き手になっておはなしの世界を楽しんでみては?
 9月7日()13時半からは文化講演会「ふるさと大館の先覚狩野亨吉の生涯と実績」。大館市文化財保護協会会長の清野宏隆氏を講師にお迎えし、大館市出身の哲学者狩野亨吉についてご講演いただきます。
 9月15()はドリアン助川氏による講演と朗読の会「ドリアン助川朗読の旅2024」。おかげさまでたくさんの方からお申し込みをいただいております。まだ若干お席の余裕がございますので、参加をご検討中の皆様はぜひ。終了後にはサイン会もあります!会場は全て栗盛記念図書館の多目的室です。


読書のお供といえばしおり。
 本は一気に読みたい派だったため、若い頃はさほど存在を意識していませんでした。時間に余裕がなかったりなかなか集中力が続かなかったりする最近は、もはや欠かせないアイテムのひとつです。図書館としては、返却本から出てくる忘れ物ランキング上位のひとつでもあります。

 金属製の透かし彫り、マグネットでページを挟めるもの、シリコン製、クリアしおり、木のしおり。手作りのしおりも、切り絵だったり押し花などをラミネートしたものだったりさまざまあって、眺めているだけでも楽しいものですね。私も何かともらったり作ったりでストックがたくさんあるのですが、実際に出番が多いものはといえば、ごく普通の紙製しおりだったりします。雑に挟めるだけでよくて、厚すぎず薄すぎず、適度なしなりがあって本を傷めない。なんだかんだでやっぱり定番のものが落ち着くのかなと思います。
 栗盛のカウンターには、本を借りた際に自由にお持ち帰りいただけるしおりを置いています。主な素材は掲示期間の終わったポスターや、プレゼント期間を過ぎても残っていた廃棄本など。いい感じの部分を切り抜いて、大小さまざまなしおりに仕立てています。個人的に気に入っていたのは、肉博のポスターで作った肉しおり。シズル感あふれる仕上がりで、食エッセイを読むときに使うと気分が上がりそうでした。(ただし、読む本が医療系だったり殺人描写のあるミステリー小説だったりした場合、違うものに見えるかも…。)
 同じものは2枚とないしおりたち、元は何だったのか想像してみるのも楽しいかもしれません。秋の夜長の読書にどうぞご活用ください。(栗盛・知)