いきなりですが漢字クイズです。「くりもりきねんとしょかん」を漢字で書いてくださいと言われたら、あなたはどのように書きますか?当館の館名が改称されて7年が経過しましたが、その間何度も誤字や誤読に遭遇してきました。正しくは「栗盛記念図書館」ですが、一番多いのは「栗森記念図書館」。誤変換でしょうし、気づいても指摘しないことがほとんどですが、「あっまた…」とつぶやいてしまうこともしばしばです。これを機に覚えていただけますと幸いです。
ついでに申し上げますと、当館に隣接している「松下村塾」も正しく読んでいただけないことがたまにあります。正しくは「しょうかそんじゅく」です。
✿郷土の先覚 二人の吉右衛門
栗盛記念図書館の名称は栗盛教育団に由来しています。栗盛教育団は、大館市出身で荒物・呉服店「松前屋」を開いた栗盛吉右衛門氏が設立し、奨学金の貸付をするなど育英事業を行っていました。教育団の解散後は財産のすべてを大館市に寄付、洋館風の事務所は大館市立栗盛記念図書館として活用され、老朽化によって取り壊された跡地に現在の図書館が建てられています。
また、図書館の改称と同時に図書館隣接地に大館市松下村塾(模築)が移転して参りましたが、この模築には竹村吉右衛門氏が関わっています。大館市出身で安田生命(現・明治安田生命)保険相互会社相談役などを務めた竹村吉右衛門氏は吉田松陰の教えに感銘を受け、その働きかけによって大館市に全国で4つ目となる模築が建てられました。
当館に関わりの深い二人の人物が同じ名前というのも何か不思議な縁を感じますね。そこで、11月30日(土)午後1時30分より、栗盛記念図書館1階多目的室において、館長による講演会「郷土の先覚 二人の吉右衛門」を開催いたします。このお二人にスポットをあて、その生涯や人物像、当館との関わりをより深く掘り下げてお話する予定です。先着40名で、無料、現在申し込み受付中です。どなたさまもぜひご参加ください。
✿高校生の読み聞かせ会
明日9日(土)10時より、栗盛記念図書館1階多目的室を会場に、大館市内3校の高校生による合同の読み聞かせ会が開催されます。3校の図書委員会主催・図書館共催のこの取り組みも14回目を数えます。読む予定の絵本は『ノラネコぐんだんおすしやさん』『しろくまのパンツ』『どうぶつしんちょうそくてい』など。ふだん聴き慣れている大人による読み聞かせとはまた違い、新鮮な体験ができること間違いなしです。生徒の皆さんの練習の成果をぜひご覧ください。事前申し込みは不要で、無料です。
✿大館市の夢を語る佐々木公司のホラ話
11月20日(水)午後1時より、栗盛記念図書館1階多目的室において、毎月恒例の「図書館でホッとタイム」を開催します。今月のテーマは「大館市の夢を語る佐々木公司のホラ話」。図書館後援会会長の佐々木公司さんが近隣のホラふき大会についてお話してくださいます。きっと実演もしていただけるのではないでしょうか?どうぞおたのしみに!事前申し込みは不要で、無料です。
✿クリスマス工作教室
少し先の話になりますが、12月7日(土)は、栗盛記念図書館1階多目的室を会場に、毎年恒例「クリスマス工作教室」を開催します。10時開始と午後2時開始の2回で、各回1時間です。簡単な工作でクリスマスの小物を作ります。対象は3歳から小学生で定員は各回10名。工作材料代として100円かかります。申し込み受付は11月23日(土)9時開始です。栗盛記念図書館のカウンターへ直接いらっしゃるか、お電話(42-2525)でお申し込みください。毎回人気の催しなのでお早めにお申し込みください。
カレンダーをめくって「今年もあと2か月かぁ」と言っていたかと思ったらクリスマスというワードが出て時の流れの早さを感じています。だんだん寒くなってきますが図書館のイベントであたたかい気持ちになっていただけたらと思います。(栗盛・西)
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