図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常―      266
 
     
  おおとり号におたより届きました!  
     
 

おおとり号利用の小学生から、おたよりが届きました。
 学校の授業で図書館見学にきたあとに書かれたおたよりはよくいただきますが、個人的に書いてくれるのはとてもめずらしく、大変うれしかったので、ここに全文ご紹介いたします。

【栗盛記念図書館のみなさんへ】
わたしが一番すきな本は、若月としこさんがつくった『モリスのでばんです!』です。なぜならわたしは、犬がすきだからです。
犬やねこにげんきづけられるのって、しあわせです。
大館のびょういんにもモリスみたいな犬がいるといいですね!
これからもおねがいしますね!
でも、なかキラ(児童クラブ)は3年生までです。わたしは、もうすぐ4年生になります。たまにいきますね!
いつかあいましょう!

                         ○○小3年  ○○かこ より

(かこさんは自画像と、児童クラブの先生、おおとり号運転手と職員の似顔絵を描いてミニブックにしたものをつけてくれました)


4年生になった○○かこさんへ
 ご進級おめでとうございます。そして、おたよりをありがとうございました!似顔絵のかかれたミニブックもありがとうございます。とても似ていました。
 『モリスのでばんです!』(岩崎書店)は、びょういんではたらく大きなプードルのおはなしで、たくさんのかんじゃさんたちをはげましたり、なぐさめたりする犬の本当にあったおはなしですね。この本が一番すきだというかこさんは、とても心のやさしい人だとおもいます。これからも学校でもおうちでも、まわりの人たちを大事にして、楽しい毎日をすごしてください。
 さて、『モリスのでばんです』を書かれた若月としこさんの本には、もうひとつ犬のおはなしがあります。

『ずっとずっと、ともだちだよ…病院勤務犬ミカの物語』(岩崎書店)
 ミカはモリスの先輩です。こちらはモリスのおはなしより少し上の学年むきに書かれていますから、4年生になったかこさんにピッタリだとおもいます。ぜひ読んでみてください。おおとり号にもあります。

 4年生になって、勉強も部活も忙しいとおもいますが、楽しい本をたくさん読んでください。おおとり号にもあそびにきてくださいね。


子どもに本を読んでもらうには
 書架にずらりと並んだ本を見て、子どもたちがまず手にとるのは、カラフルな漫画チックなものが多く、大人が一所懸命選んだ「読ませたい本」と子どもの「読みたい本」とはちょっと違うようです。
 ある児童クラブでは、子どもたちにたくさん選ばせたり、先生が無作為に書架からどっさり借りたりします。いろいろな本が多数置いてあると、子どもたちが自然に本を手にする機会が増えると言われるのです。おたよりを書いてくれたかこさんが読んだ『モリスのでばんです』も、児童クラブでたくさん借りられた本の中の一冊でした。
 おおとり号で様々な本と出合ってほしいとおもいます。そのために大人目線だけではなく、想像を働かせて子ども目線でも選書していきます。


子どもイベント「としょかん ワクワク パンまつり」参加者募集
 6月21日(土)・22日(日)二日間にわたって開催されるイベントの参加申し込みは、5月25日(日)9時に電話受付開始です。図書館開館後はカウンターでもお受けします。

 ○内容:おいしそうなパンが登場する絵本のよみきかせ
       ねんどをこねてオリジナルのパンをつくるワークショップ
 ○市内小学生対象(各回定員10名)
 ○両日とも、①10時~1130 14時~1530分 どちらかをお選びください。
 ○参加無料
 ○場所:栗盛記念図書館 多目的室
 ご参加お待ちしております。(昌)