図書館に行こうよ ―図書館職員の図書館的日常― 269
彌栄!
     
   8月、9月は大館が活気づきます。まずは8月11日の大館大文字まつりです。夜空に浮かぶ「大」の字、その周りを花火が彩り、大館の夏の夜をあでやかにしてくれました。以前は、昼に小中学生のゴールデンパレードや一万人踊り、ぶっかけ神輿も行われました。中学生の頃にパレード、社会人になってから大文字踊りに参加しました。スタートの御成町からゴールの新町まで、沿道に多くの人が見られました。現在は夜のみの開催ですが、曲げわっぱだいこの演奏やライブなどで盛り上がりました。

 次は9月10、11日の大館神明社の祭典です。例年7月に入ると、あちらこちらからお囃子の練習が聞こえてきます。お囃子が聞こえてくると、わくわくしてきます。かつてはくまの町内にも子どもみこしがありました。市内を回っていると、「花」(小銭が入った小袋)を結んだ笹を半纏に差してくれました。おみこしの後は「花」でもらったおこづかいを握りしめて屋台へまっしぐら。昭和の頃は神明社近くから屋台が並んでいました。植木屋さん、おままごとやさん、カラーひよこやガラス細工のお店など、この日でないと見られないお店ばかりで、キラキラしていました。今は屋台の数は少なくなりましたが、見て歩くだけで楽しいですね。


✿お祭りの前に

 お祭りに参加したり、見に行くのも楽しいですが、意味やいわれを知っているとより一層楽しめます。そこでお祭りに関するあれこれが書かれている本をご紹介いたします。 まずは児童書から。

〇「わくわく発見!日本のお祭り」(竹永 絵里/画)
 47都道府県の代表的なお祭りとともに、注目のお祭りをかわいらしいイラストで紹介しています。

〇「東北まつり物語」(みちのく童話会/編著)
 東北6県のまつりを題材とした6つの物語です。まつりの背景や参加している人たちの心意気が伝わってくるおはなしばかりです。

 次は大人向けの本です。

〇「日本の祭り解剖図鑑」(久保田 裕道/著)
 より祭りをくわしく知りたくなったら、こちらをどうぞ。日本各地のお祭りはもちろん、祭りの歴史やマナーなどの基本的なことも紹介されています。

〇「神社のどうぶつ図鑑」(茂木 貞純/監修)
 こちらは祭りではありませんが、お祭りといえば神社、ということで神社にまつられている様々などうぶつ達についての本です。全国には狐や狛犬だけでなく、ムカデやタコもまつられています。動物たちと日本人の関わりの深さが感じられます。


✿9月のイベントはこちら

 3日(水)10時から多目的室で、読み聞かせサークルおはなしの森さんによる、大人の方に向けての読み聞かせを行います。今回は1時間の拡大版です。

 6日(土)13時30分から15時30分まで多目的室で、文化講演会を行います。今年は「江戸中期の医者・思想家『安藤昌益』-八戸・大館で活動-」と題した、大館市文化財保護協会・前会長の清野宏隆氏による講演会です。

 20日(土)13時からは図書館でホッとタイムがあります。今回は秋田県地球温暖化防止活動推進委員、秋田エコマイスターの藤原清美さんを講師に「地球温暖化の基本的内容」をテーマに講話を行います。

 読書感想文はまだまだ募集中です。おすすめの本を紹介する気持ちで書いてみませんか。15歳以上の大館市民、または大館市にゆかりのある方でしたらどなたでもご応募できます。9月10日(水)必着ですのでまだ間に合います。あなたのとっておきの1冊をお待ちしております。 (栗盛 くま)